Eagle-K UNIVERSAL SPORTS
亀井孝が世界最高性能のハンドルを作る
私はヤマハ時代、「ハンドル」「リム」の研究開発や実射テストなどを行い、世界最高峰のアーチェリー用品を生み出しました。
しかし、2002年にヤマハがアーチェリー部門から完全撤退し、それによって韓国や中国製のアーチェリー用品が廉価な値段で流入。それに合わせてその他のメーカーもアーチェリーから撤退し、日本のアーチェリーも衰退し、現在の状況に至ります。
そんな中でなんとか「純日本製」のアーチェリーを復活させたいと願う「西川精機」と出会い、世界に通用する、世界最高のハンドルを製作することで想いが一致しました。
2020年、製品開発を前に、日本の技術によって、再び日本のアーチェリーが羽ばたくという思いから、「Eagle-K」というモデル名が先行して決定。
このハンドルには、デザイン以前に今までにない、そして本来ハンドルが備えるべき「性能」を搭載することをコンセプトとしました。
ハンドルの性能には、耐久性はもちろんのこと、扱いやすさやバランスなどいくつかの要素がありますが、Eagle-Kではそれらすべての性能は「軽さ」の中に宿るというコンセプトから、設計やデザインをスタート。太く、重いハンドルで耐久性を高めるのは簡単なことですが、重要なのはどれだけ軽いハンドルで耐久性を得るかということ。そして軽ければ、スタビライザーにおいても、セッティング多様化やさまざまな重量配分が可能になります。その前提に立ち、軽い中でどれだけアーチャーが扱いやすい、完成度の高いハンドルを製作するかに注力しました。
Eagle-Kは1250グラム、競技用最軽量ハンドルです。
亀井孝
1977年キャンベラ世界選手権 個人銀メダル 70m金メダル 団体銅メダル
国内では全日本選手権優勝をはじめとして、すべてのタイトルを持つ。
1969年高校1年でアーチェリーを始める。高校3年でインターハイ優勝。
大学ではクラブには所属せず、社会人として大会に参加。大学卒業後は一般企業に就職後、縁あって1977年にアーチェリーメーカーでもある「ヤマハ」(日本楽器製造(株))に転職。アーチェリーの営業をはじめとして、プロモーション、製品開発、研究、テスト、講習会、普及活動などアーチェリー全般にわたり従事。
1986年ヤマハ退職後は、大学クラブのコーチをはじめとし、日本のアーチェリー強化や普及のために尽力。
2021年練習中の転落事故により、脊椎損傷、車椅子生活となる。現在は車椅子によるアーチェリー復帰を目指しリハビリ中。